災害用掲示板

 自らの通信インフラを公器と自認するNTT東日本NTTドコモの対応は迅速だった。NTT東が災害用伝言ダイヤル「171」の運用を始めたのは地震発生から約19分後、NTTドコモiモード災害用掲示板を設置したのは約8分後だった。伝言ダイヤルの利用は午後2時現在で合計26万1200件に上り、掲示板は正午現在で5万2853件の登録があった。

半自動化されているのだとは思うけど、約8分で稼動というのはそこそこ優秀だと思う(実際、自分も地震の10数分後にiメニューに出ているのを確認した)。
http://www.nttdocomo.co.jp/info/customer/caution/2004102300.html


ただ、災害用掲示板の登録5万件は多いんだろうか、少ないんだろうか? 被害地域の人口のことはよくわからないけど、感覚的には少ない気がする。おそらく「災害が起きたら登録する」という習慣が定着していないと思う(っていうか普通は存在すら知らないよね)。また、避難所などで存在を知ったとしても、登録してもどうせ誰も見ないだろう、という気持ちもあるだろう。やはり多くの国民に定着していない以上、本気で生死を心配している場面では使われないと思う。


だからダメ、という話ではなく、どうやって認知・定着をさせるか、という点を国が真剣に考えるべきだろう。通信事業者の善意に任せるのではなく、国策として頑張らないとダメなのでは? という気がする。伝言ダイヤルも含めて、ね。