iPod課金、いちおう見送り

 報告書案では現在の私的録音録画補償金制度について「これまで一定の機能を果たしてきた」と評価しながらも、同時にさまざまな問題を含んでいることも指摘し、「現時点で(HDD)内蔵型機器の指定を行うことは必ずしも適切ではないと思料する」と結論づけた。音楽関係7団体などが早急な実施を求めた“iPod課金”はひとまず見送られた格好だ。


 制度自体については、「消費者告知の徹底」と「共通目的事業の再検討ないし見直し」を速やかに進めるべきであると当面の改善目標を示すとともに、「抜本的な見直し及び補償金制度に関してもその存在や他の措置の導入も視野に入れ、抜本的な検討を行うべきと考える」と抜本的な見直しが提言された。

補償金制度って調べたらわかるけど非常にひどいシステムで、到底ちゃんと権利者にお金が行き渡るとは思えない代物。もちろん100%ちゃんと行き渡るシステムなんてあり得ないわけだし、そもそも私的録音で課金するという発想がどう考えても納得いかないので、今回の検討結果はまっとうだと思う。


特に「抜本的な見直し及び補償金制度に関してもその存在や他の措置の導入も視野に入れ、抜本的な検討を行うべきと考える」がポイント。その発言をされた人が消されちゃわないことを願うばかり。