ブラジルの銃規制、不成立

 【リオデジャネイロ23日共同】銃犯罪が多発しているブラジルで、銃と弾薬の売買を原則的に禁止することの是非を問う国民投票が23日、行われた。有力紙フォリャ・ジ・サンパウロ(電子版)によると、即日開票の結果、開票率99%で禁止賛成が34%、反対が64%で反対派が圧勝、銃規制強化は行われないことになった。


 銃製造業界や保守派の政治家らが「規制は犯罪者を喜ばせるだけ」と危機感をあおったのが反対派の勝因。同国の警察は予算や人員が不足し信頼度が低く、賛成派は「自衛のため銃を持つ権利」を手放すよう国民を説得できなかった。

当然といえば当然。別に銃規制に限らず、一度与えられた権利を剥奪されるのは相当な抵抗があるよね。アメリカで同様のことをやったら何対何くらいになるんだろう? 実はもっと反対派が圧勝になる気がする。所詮、内容よりも「権利の剥奪」に対して反発するのだろうから。


それ以外にも、たとえ銃の悲劇で身内が死んでも、それ以上の危険が身の回りにあるとしたら、やはり銃は持ち続けるだろうね。そのあたりは治安や警察・国家の信頼が回復しないと難しいと思う。


こういう点だけみると、日本に生まれてよかったな、と思う。ほかの事を考えるとロクでもない国だと思うこともあるけど…。